- 「玉掛けワイヤーロープってどの種類を選べばいいんだろう?」
- 「安全基準を守れていないロープを使っていないか不安…」
- 「交換のタイミングや正しい点検方法がわからない」
そんな不安を感じたことはありませんか?
本記事では、玉掛け作業に欠かせないワイヤーロープについて、厚生労働省のクレーン等安全規則(第213条・219条)やJIS規格をもとに、安全基準や選び方をわかりやすく整理しました。
さらに、国内でも数少ないJIS認証メーカー「ニッサンスチール」の強みも紹介し、安全かつ安心な製品調達のポイントを解説します。
玉掛け作業に関わる方や、現場でワイヤーロープの選定・購入を検討している方にこそ、最後まで読んでいただきたい内容です。
ニッサンスチールはJIS認証メーカーとして、安全性を保証しながら、規格外・特注や大ロットにも柔軟に対応します。
国産素材×海外加工でコストも最適化。初めての調達でも安心してご相談ください。
玉掛けワイヤーロープの基礎知識

玉掛け作業とは何か
玉掛け作業とは、クレーンや揚重機を使って荷物を吊り上げる際に、ワイヤーロープなどを荷に掛ける作業のことです。建設現場、工場、港湾などで日常的に行われ、重量物を安全に移動させる上で欠かせません。
労働安全衛生法では「就業制限業務」に分類されており、玉掛け技能講習を修了した有資格者だけが従事できます。これは作業の一つひとつに大きなリスクが伴うためであり、正しい資格と知識を持つ人材が担う必要があるのです。
玉掛けワイヤーロープが担う役割
玉掛けワイヤーロープは、作業者や現場全体の安全を左右する「命綱」です。重量物を吊り上げる際に荷重を直接受けるのがワイヤーであり、材質・径・端末加工の種類によって強度や耐久性が大きく変わります。
また、吊り角度によってもロープにかかる負荷は増減します。適切な規格のロープを選ばなければ、破断や荷の落下という重大事故に直結します。したがって、強度・耐久性・正確な加工を満たした製品選びが必須です。
現場でよくあるトラブルと安全性の重要性
玉掛け作業では次のようなトラブルが報告されています。
- 摩耗や腐食を見落とし、切断に至った事故
- 安全率を満たさないロープを使用し、荷が落下した事故
- 端末処理が不適切でフックから外れる事故
いずれも安全基準を軽視した選定・使用が原因です。逆に、JIS認証品を選び、定期点検を徹底すれば回避できる事故がほとんどです。
基礎知識を持つことが、作業者の命を守る第一歩といえます。
玉掛けワイヤーロープを安全に使うために守るべき基準
クレーン等安全規則 第213条「安全係数」
厚生労働省のクレーン等安全規則では、ワイヤーロープは定格荷重に対して十分な強度を確保するよう規定されています。
業界では安全係数6以上(使用荷重の6倍の破断荷重)が標準であり、例えば1tを吊る場合は破断荷重6t以上のロープが必要です。
クレーン等安全規則 第219条「端末処理」
同規則では端末処理についても明記されています。代表的な方法は「アイスプライス(編み込み加工)」と「ロック加工」で、いずれも荷を確実に保持するために不可欠です。
処理が不十分だと、フックから外れ事故につながります。
点検と交換の目安(切断・摩耗・腐食など)
以下の状態が確認された場合は即交換が必要です。
- 素線切断が基準を超過
- 摩耗・腐食による断面積の減少
- 座屈や変形がある
これらは外観検査で確認でき、年1回以上の定期自主検査が義務づけられています。
使用禁止とされるケース
過負荷使用、巻過防止装置未使用、外れ止め装置を無効化した使用、吊り荷下への立入はすべて禁止です。これらは法律違反であると同時に、重大事故の直接原因になります。
玉掛けワイヤーロープの種類と選び方のポイント
ロープ径と使用荷重の関係(2本吊りの目安)
| ロープ径 | 使用荷重(垂直吊り) | 使用荷重(α≦30度) | 使用荷重(α≦60度) |
| 6mm | 約0.6t | 約0.57t | 約0.51t |
| 12mm | 約2.4t | 約2.28t | 約2.0t |
| 18mm | 約5.4t | 約5.20t | 約4.6t |
| 24mm | 約9.6t | 約9.15t | 約8.2t |
必要荷重を把握し、必ず安全係数を満たした径を選びましょう。
- メッキ:防錆性が高く屋外向き
- 黒:コストは低いが錆びやすく屋内向き
- アイスプライス:柔軟性があり、伝統的な方法
- ロック加工:安定強度で大量生産に適する
- 1本吊り:簡単だが荷のバランスに注意(※非推奨)
- 2本吊り:安定性が高く一般的
- 4本吊り:重量物・大型資材に適する
玉掛けワイヤーロープはJIS規格を満たした製品を選ぶべき理由

JIS規格とは?
JIS(Japanese Industrial Standards)は日本の国家規格で、日本産業標準調査会(JISC)公式サイトに基準が公開されています。玉掛けワイヤーでは強度・安全率・加工方法などが規定され、認証を受けた製品にのみJISマークが付与されます。
認証品が現場で信頼される理由
公共工事や大手案件では、入札条件としてJIS認証品の使用が求められることがあります。これは、品質と安全性が客観的に保証されているからです。
国際規格(ISO/IEC)との関係
JISはISOやIECと整合性を持ち、国際的にも通用します。輸出や海外調達においても信頼を確保できるのが強みです。
玉掛けワイヤーロープならニッサンスチールが選ばれる理由
JIS認証メーカーとしての希少性
ニッサンスチールは国内でも数社しかないJIS認証メーカーです。第三者認証によって安全と品質が保証され、業界内での信頼を得ています。
スピード納品・大ロット対応
豊富なサイズを常時在庫し、1000本単位でも比較的短納期納品可能です。(※サイズや加工方法により納期が異なります。)
規格外・別注対応
特殊サイズや数量にも対応でき、現場ごとのニーズに合わせた加工を提供します。
国産ワイヤー×中国加工によるコスト優位性
高品質な国産素材と中国の合弁工場での加工を組み合わせ、品質を維持しながら価格を抑える体制を整えています。全製品には生産物賠償責任保険も付与し、万が一にも備えています。
ニッサンスチールはJIS認証メーカーとして、安全性を保証しながら、規格外・特注や大ロットにも柔軟に対応します。
国産素材×海外加工でコストも最適化。初めての調達でも安心してご相談ください。
玉掛けワイヤーロープに関するよくある質問(FAQ)
Q1.交換サイクルはどのくらい?
使用環境や荷重条件で変わりますが、基本は摩耗・素線切断・変形が確認されたら即交換です。厚生労働省の安全規則では、1年以内ごとに1回以上の自主検査を義務付けています(参考:厚労省 クレーン等安全規則)。
例えば、海辺の港湾現場では塩害による腐食で半年も持たない場合もあります。逆に屋内の一時的作業なら数年持つこともありますが、「まだ使えるだろう」ではなく、計画的な交換が不可欠です。
Q2.購入前に確認すべきことは?
購入前には次の4点を確認しておくと失敗がありません。
- 必要な吊り荷の重量(例:2tの荷を吊るなら破断荷重12t以上が必要)
- 使用環境(屋外・屋内、腐食・湿気の有無)
- 加工方法(利便性を重視するならアイスプライス、安定強度ならロック加工)
- JIS認証の有無(公共工事や大手現場では条件になることが多い)
これらを整理しておけば、メーカーや商社への相談もスムーズになります。特に「現場条件に合わせてどの仕様を選ぶべきか」は、専門家に相談する方が確実です。
まとめ
玉掛けワイヤーロープは、現場の安全を左右する資材です。安全基準や規格を理解し、信頼できるJIS認証品を選ぶことが事故防止につながります。
ニッサンスチールは即納・大ロット・特注対応を備えた国内有数のJIS認証メーカーとして、建設・物流・インフラの現場を支えています。
ニッサンスチールはJIS認証メーカーとして、安全性を保証しながら、規格外・特注や大ロットにも柔軟に対応します。
国産素材×海外加工でコストも最適化。初めての調達でも安心してご相談ください。